だだちゃ豆とは

だだちゃ豆は、鶴岡市の一部地域で江戸時代から大切に守り育ててきた在来種の枝豆です。さやは茶色のうぶ毛で覆われており、くびれも深く、見た目はあまり良くありませんが、他の枝豆にはない甘みと旨味、香りがあります。
山形大学の研究によると、オルニチンやGABA、アラニンといった健康増進に効果の高いアミノ酸類についても、一般的な枝豆に比べて
1.5〜3倍程多く含まれていることが報告されています。
昭和の頃は鮮度を保ったままの長距離輸送が難しく、ほとんどが枝付きのまま地元で販売されておりましたが、平成の始め頃から保冷輸送技術の向上と共に県外出荷が軌道に乗り、全国に名が知られるようになりました。
だだちゃ豆とは
 

「だだちゃ」の由来

「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「お父さん」や「おやじ」という意味。一説にはその昔、鶴岡市が庄内藩だった頃、殿様が大変な枝豆好きで、毎日家臣に枝豆を持ち寄らせては「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と聞いていた事から、いつしか「だだちゃ豆」と呼ばれるようになったと言われています。
 

だだちゃ豆各品種の特徴

だだちゃ豆は、品種により出荷時期が異なります。当グループでは下記の
5品種を取り扱っております。各品種の特徴をご紹介します。
 
小真木(こまぎ)  収穫時期:7月下旬
だだちゃ豆の最早生品種。甘みがやや軽めで、すっきり爽やかな初夏の味!
収穫適期が短いことから、ほとんどが地元消費され、あまり他地域に出回りません。
早生(わせ)甘露(かんろ)  収穫時期:7月下旬〜8月上旬
旨味が強い甘露系のはしり品種。3粒ざやが多めです。かんだ瞬間に口に広がる甘みと、だだちゃ豆特有の香りが楽しめます。
甘露(かんろ)  収穫時期:8月上〜中旬
早生品種のメイン。コクと甘みが強く、やや粒が大きい。白山が有名ですが、こちらの品種をより好む方も多いです。
早生(わせ)白山(しらやま)  収穫時期:8月中旬
白山のはしりの品種です。収穫適期は短いですが、白山に優るとも劣らない食味。お盆の頃に食べられる貴重なだだちゃ豆です。ビールのお供に、夏ばて予防に、一足お先の旬の味をどうぞ。
白山(しらやま)  収穫時期:8月中〜下旬
お盆過ぎに収穫されるだだちゃ豆で、この時期に収穫のピークを迎えます。味、香りともに大変濃厚で、くびれが強い特徴的な形質など、だだちゃ豆本来の姿を特に色濃く残していると言われています。
 

だだちゃ豆のおいしいゆで方

  1. 洗い桶に豆を入れ、水を少なめに入れて、ゴシゴシ強くこすり毛を洗い流します。ザルに上げて、水気を切ります。
  2. 鍋に水(本品1袋に対して2リットル)を入れ、塩を少々入れて沸騰させます。
  3. 沸騰した湯の中に豆を入れてふたをします。3分ほど茹でると豆の口が開いてきます。それを目安に火を止め、素早くザルにあけます。茹で過ぎにはくれぐれもご注意ください。
  4. すぐに冷水に入れて高熱を冷まし、水気を切ってから塩をふります。または冷水には入れずに、水気を切って急いでうちわや扇風機で扇いで冷ます方法もあります。
  5. 保存する場合は少しかために2分ほど茹で、冷ました後に冷凍保存します。お召し上がりの際は沸騰したお湯でゆがき、もどしてください。